ギャルリももぐさ/百草
作品/百草
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百草だより
百草だより1
〈琺瑯蓋の保存容器〉
「百草だより」2 〈 何でもないもの そして 朽ちゆくもの 〉 2006年3月17日 (A.Ando)
使うに程よく、勿体なく毎日使える何でもないもの。それは朽ちゆくものでもある。
ガーゼ手拭い。5年ほど前からの百草の定番である。
糊が落ち綿花の油分もほぼ抜けて、少しシボが開き軽やかになる頃、吸水がもっとも良くなる。
盛夏に首にひっかけ、付かず離れず汗を吸い、いつの間にか乾いている。
そんな使い心地の頃のガーゼ手拭いをよだれかけ (食事エプロン)とお口拭きに。
二組取れて残布はゼロ、紐もスナップも必要ない。
針箱に残っていた小さな端裂を紐の先に縫い付けアクセントに。ボロにするおもいでのTシャツの端裂でも。
写真はクリックすると大きくなります。
ガーゼ手拭い 右/晒し(白) 中/未晒し(生成) 左/未晒しを使い込んだもの
晒しはシボが開いており、はじめからやや幅広で吸水も良いため、新品でつくって新生児にも
(ガーゼ手拭い:晒し・未晒し 税込735円/約35cm×約70cm よだれかけは非売)
思いがけず、一週間の空白の時間を過ごすことになりました。子どもが風邪をこじらせ肺炎になってしまったのです。否、空白ではなく、神様が下さった子どもとの密な時間でした。普段はなかなか読めない本を幾冊か持っていったのですが、どちらかと言えば何も考えず頭を空っぽにして手を動かしたい気分でした。
よだれかけ(食事エプロン)を忘れたことに気付き、何本か持ってきていたガーゼ手拭いの使い古したものをこわし、針箱に在ったハギレを使い切り、残布ゼロのエプロンとお口拭きが出来上がりました。取り立ててどうと言うこともないものですが、丸ぐけの紐は触りも柔らかく、なかなかのの使い心地で、洗っては乾かし三度の用に応えてくれました。

繕いものの続きのようなささやかなありふれた手の仕事ではありますが、一つのものが、姿かたちを変えながらも用に仕えてのち、生命を全うする、生活がそんな営みの集積であるといいなぁと、実感する出来ごとでした。

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