ギャルリももぐさ/百草
作品/百草
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百草だより
「百草だより」2
〈何でもないものそして
朽ちゆくもの〉へ
「百草だより」1 〈 琺瑯蓋の保存容器 〉 2006年2月22日 (A.Ando)
昨年秋、ホームページが新しくなりました。アナログ派だった私共もいまや、パソコンなしでは考えられない毎日を過ごすようになり、ホームページ上で日々感じていることを伝えたい、 という思いに、自然になって参りました。便利になった、と言うことは、悲しいかな、顔を見て、声を聞き話す、生の触れ合いが減ったと言うことでもあります。でも、思いがあれば、どんな手段によってでも、また表現の断片からでも、求めている方には伝わる、と信じてやみません。 パソコン上のコトバであれ、1枚の印刷物を手にするのと同じように、一言交わすのと同じように心に響くはず、と。こう思いながらも、なかなか取りかかれずにおり、気になりつつ今日に至りました。

今日、待ちに待った嬉しい荷物が届きました。 それは、琺瑯蓋の保存容器。
 数年前よりご紹介している野田琺瑯のホワイトシリーズ。 火に掛けられ、保存でき、匂いもつかず洗うのが楽、金臭さもなく酸に強い、と食品を容れる理想的な素材であり、 また応用の利く形・大きさの展開に 我が家でもタッパーウェアやステンレスのバットに取って替わって 出番の多い器兼、保存容器兼、調理器具となりました。ただひとつ気になったのが、EV樹脂製の蓋。 本体には匂いがつかなくても、蓋はしっかり吸収してしまう。油分も。熱にも弱い。 変形したり臭いが気になるようになり消耗してしまっても、ちゃんと、別売りが用意されているとはいえ、使う度の抵抗感、内容物によってはラップを敷く手間や ゴミを出しているという意識が、どうしても気になってしまうのでした。

「琺瑯製の蓋がほしい」
一愛用者として、思い切って野田さんに申し上げてみたところ、既にそのご計画が進んでいるとのこと・・・そして1年半後、 試行錯誤を繰り返された末、漸く出来上がったとの嬉しいお知らせに、 荷を解いてすぐさま洗い、さっそく昼食に使ってみました。
冷蔵庫にストックしてあったスープを、ホワイトシリーズの中で一番小さなスクウェアSに移し、蓋をして火に掛ける。 以前は、大きいステンレスバットの蓋などを利用していたが、これならば外れる心配も無し。小物を火に掛ける時はこの五徳(フランスの古道具)を置くとこのようにバターウォーマーも一緒に掛けられる。冷めてしまったお紅茶を温めて。
この蓋の形、向かい合わせの2辺が出っ張っているが、耳(取っ手)の役割を果たす。熱くなっているのでミニハンカチを2重にして掴み、蓋を開けてみる。 なるほど、少しの出っ張りだがこの耳のお陰で蓋のみを持ち上げることができ、火傷や粗相をすることなくスムーズである。 温まったので食卓へ。
一人で取るお昼は百草オリジナルの角トレイ(山口和宏作)で。ミニハンカチを敷き、一回の使用で洗わず済むように。イングリッシュマフィンのバターハチミツトーストサンドとレンズ豆のスープ、蒸し白菜とわかめのサラダ。冷たいミルクを入れたコップに熱いダージリンを注ぐ。豆スープの入ったホーロー蓋の上にハチミツにつかったスプーンを置く。
蓋を開け、「いただきます。」ケースの向こうに置きお皿代わりに。 この櫂先の大きめの、柄の短いスプーンも山口さんにお願いして作って頂いたもの。小鉢を手に持ち口に運ぶことの多い日本人には使いやすい。
頂きかけのマフィンからハチミツバターがとろけ落ちるので皿代わりのホーロー蓋の上に。蓋の窪みは、同じものどうしスタッキングできるようにと言う工夫だが、この角度はおそらく緻密に計算されており、蓋を掛けたときにピタリと収まりがとてもよい。カタコトと隙間ができると言うことが無く、これならば冷蔵庫の中での臭い移りや乾燥の心配も少ないように思う。こぼれると困るときや、乾物の保存などにはEV樹脂製の蓋、と使い分ければよい。
「ごちそうさま。」蓋は再びケースの上。
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